むつぬま雑学研究室新館

交通関連の考察記事を中心にいろいろ書いていきます。鉄道時々航空(予定)、2019年9月5日よりYahoo!ブログから移転。

15. 2018年3月、小田急線が生まれ変わる!!(その4)

その4では、ロマンスカーについてです。
ようやくこれで説明が終わりそうです。

4. ロマンスカー関連

4-1. 朝9:30まで上りは新愛称、増発し平日の対象列車は全て海老名に停車

9時30分頃までに新宿に到着するロマンスカーの愛称を「モーニングウェイ号」、同様に大手町方面に到着するロマンスカーの愛称を「メトロモーニングウェイ号」に統一し、平日の運転本数を4本増やして11本とする。うち1本は北千住行き「メトロモーニングウェイ号」とし、現「メトロさがみ号」と合わせて平日の「メトロモーニングウェイ号」は2本の運転となる。また、平日の「モーニングウェイ号」・「メトロモーニングウェイ号」の内、本厚木・秦野・小田原発の7本は全て海老名に停車する(土休日は海老名通過列車あり)。
 
考察
これまでは、最混雑時間帯にも堂々とロマンスカーが走るのではと考えていたがさすがに違った。しかし、9時前に新宿に着く列車も設定されているので、その点はなかなかのものである。この手の列車は乗れる人数が限られている以上、利用客があまりにも多い時間帯には走らせづらいものだが、そこを分母(全種別合計の列車数)の増加でどうにかしたのだろう。また、新愛称への変更により、改正後は「メトロさがみ号」の愛称は消滅することが予想される。地味に早朝の町田始発が相模大野始発となり、2駅連続停車が発生しているのも注目すべき点である。

4-2. 平日夕方の運行パターンを変更、「メトロホームウェイ号」海老名に停車

平日新宿発18時以降の「ホームウェイ号」について、藤沢方面行き列車の発車時刻を毎時45分発から毎時15分発に変更し、23時台まで設定する。これにより、「ホームウェイ号」の運転本数が1本増えて24本となる。また、「メトロホームウェイ号」は18時台から22時台まで大手町を毎時30分に発車とし、全列車海老名に停車する。
 
考察
夕方の列車に関しても海老名停車が目立つ。やはり好評なのだろうか。だとしたら、むしろなぜ今まで止まらなかったのか、と感じる。事実、2016年改正まではなぜ海老名にロマンスカーが止まらないのかと思っていたのだが...それはともかく、藤沢方面行きが増えることは歓迎すべきことである(実は17時45分発の列車が30分繰り下げられるだけ、とかではないことを祈りたい)。自分は年に数回程度だが、新宿~大和を移動する機会があり、その際、特に夕方以降はやはりロマンスカーは便利である。

4-3. 土休日の箱根湯本行き列車を増発、新型車両で新宿~小田原59分

土休日の上り「はこね号」を現在の最終列車の後に2本増発し、現在より1時間強遅くまで箱根観光を楽しむことができるようになる。また、「メトロはこね号」を午前中の下りと夕方の上りで1本ずつ増発し、土休日の「メトロはこね号」は1日上下3本ずつの運転となる。また、午前中の下りに新宿~小田原ノンストップの「スーパーはこね号」を4本設定する。これに合わせ、新型車両70000形の営業運転を開始し、50000形VSEとともに「スーパーはこね号」を担当する。所要時間は最速で新宿~小田原59分、新宿~箱根湯本73分となり、特急運転開始時からの目標である、「新宿~小田原1時間以内」が遂に達成されることとなる。
 
考察
今まで、上りのロマンスカーは「はこね号」の最終列車の後に小田原始発の「さがみ号」がある、よくわからない状態であったが、今回、箱根湯本から運転し、夜まで箱根を楽しめるようになった。長年の目標の達成とともに、新型車両の運転開始と、「はこね号」には明るい話がたっぷりである。ちなみに、現時点での最古参車両である7000形LSEについては、入れ替わりではないものの近々の引退となる見込みである。たまに江ノ島線にも来る貴重な展望車であり、自分も新宿17時45分発や21時45分発の列車で何度かお世話になったので、残念である。個人的には、展望席に乗れる機会を増やすために、70000形をもう1本は入れてからの引退として欲しいものである。

4-4. 千代田線~江ノ島線ロマンスカーを土休日運転、まさかの大和通過

これまでたびたび臨時列車として運転された、北千住~片瀬江ノ島ロマンスカーが、土休日運転の定期列車「メトロえのしま号」として新設される。午前中に下り2本、夕方に上り1本が設定され、北千住~相模大野は「メトロはこね号」と連結する。小田急線内の停車駅は成城学園前、相模大野、藤沢、片瀬江ノ島となり、長らくロマンスカー全列車が停車していた大和は通過、他の江ノ島線ロマンスカーが一部を除き停車する新百合ヶ丘も通過となる。
 
考察
やっと登場した、千代田線~江ノ島線の定期列車である。今までは一般列車も含めてなかったので、なかなか新鮮でもある。ただ、大和に停車しないのはあり得ない(個人的感想)。

説明は以上です。最後までお付き合い、ありがとうございました。