むつぬま雑学研究室新館

交通関連の考察記事を中心にいろいろ書いていきます。鉄道時々航空(予定)、2019年9月5日よりYahoo!ブログから移転。

20. 2019年ダイヤ改正について考察してみる(その2)

2. JR東日本

2-1. 東北新幹線E5系を追加投入、東京発着の定期「はやて」は消滅へ

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最後までE2系「はやて」で残っていた「はやて119号」がE5系での運転となり、「はやぶさ101号」となる。宇都宮~盛岡の最高速度が320km/hとなり、東京~盛岡の所要時間も10分短縮される。これにより、「はやて」は盛岡~新函館北斗の列車と一部の臨時列車のみとなる見込み。
 
考察
だいぶ前から「はやて」の列車名はどうなるのか、気になっていたが、とうとうこの日が来てしまったという感がある。今回の改正以降、途中駅をガンガン飛ばしたり仙台より先に乗り入れるE2系がかなり減るのだろうか。

2-2. 上越新幹線E7系の運転開始、グランクラスは座席のみ営業

上越新幹線「とき」4往復と「たにがわ」1往復がE7系での運転となる。今回投入されるE7系北陸新幹線のものと同じ12両編成であり、グランクラスも座席のみながら営業が行われる。この他、上越新幹線では停車駅の見直しが行われ、一部列車において所要時間が短縮される。
 
考察
E7系の営業運転開始からまもなく5年、上にある動画は東京~長野で運転開始したばかりの頃のものであるが、あれから運転区間を大きく広げ、今回、ついにJR東日本の新幹線の西側全般を受け持つこととなった。今後、2~3年かけてE7系上越新幹線に入り、E4系を置き換えていくことになるが、気になる点としては、今回投入される列車には、E4系16両編成で運転される列車が多く含まれていることである。より早い時間帯に東京に着く列車がE7系になれば、混雑のことを考える必要が出てくるわけで、そこをどう対応するのか気になる。

2-3. 中央線特急はE353系で新料金に移行、臨時列車ではE257系も残留

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中央線特急「あずさ」「かいじ」の全定期列車をE353系に統一し、停車駅の見直しと合わせて所要時間を数分短縮する。「かいじ」のうち2往復は新宿~大月で富士急行線直通の新列車「富士回遊」と連結して運転する。いずれも一部の臨時列車はE257系での運転となる。この他、平日朝夕には「中央ライナー」「青梅ライナー」に代わって「はちおうじ」「おうめ」の運転が開始される。いずれの列車も新たな着席サービスを導入し、普通車全車両において座席指定が可能となる他、指定を受けずに空席を利用することもできる。
 
考察
今回の改正で定期列車がE353系に統一され、新料金に移行すること自体は予想できたが、「富士回遊」の運転本数が2往復というのは意外だった。現在のホリデー快速などを全てこれに代える場合、どう考えても3両編成の列車が2往復では足りているとは言えない。ただ、「富士回遊」についても臨時列車はE257系で運転するとあるため、今後どのような設定がされるかが注目される。また、改正後もE257系0番台が臨時列車用として残るか、その辺りも注目される。
 
長くなりそうなので、一旦ここで分けます。
中央線特急については、これでも書ききれないので、別に特集を組むかもしれません...