むつぬま雑学研究室新館

交通関連の考察記事を中心にいろいろ書いていきます。鉄道時々航空(予定)、2019年9月5日よりYahoo!ブログから移転。

3. 2017年ダイヤ改正について考察してみる(その2)

続いて、JR東日本編です。

2. JR東日本

今回は例年より変更点が少なめです。
その分支社プレスリリースにしか載っていない内容についても考察していこうと思います。

2-1. 臨時「はやぶさ」1往復を東京~仙台間定期列車化

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東北新幹線はやぶさ51・58号」は東京~新青森間で運転されている臨時列車であるが、今回の改正で、東京~仙台間のみ定期列車化される。号数やダイヤに変更はない。
この他、新幹線では一部の「たにがわ」・「かがやき」の運行時間帯が見直される。

考察
今回のダイヤ改正で乗車率はあまりよろしくないが在来線時代より結果を出している北海道新幹線の本数はどうなるのか?と考えていたがこれは予想外であった(北海道新幹線は恐らく13往復のまま)。東京~仙台間の新幹線は急いでいて、料金差をそこまで気にしなければ、大抵の場合「はやぶさ」が第一候補になる。ところが、「はやぶさ」は本来仙台以北まで利用する人のための列車である。この矛盾を解決するのが、東京~仙台間の「はやぶさ」の設定である。従来、東京~大宮間での他の列車との兼ね合いで難しいとされていたが、臨時列車の格上げという形で今回実現した。このような列車が今後増えることを期待したい。

2-2. 「成田エクスプレス」の増強

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大船方面発着列車からの振り替えや夕方を中心とした東京~成田空港間12両編成化で新宿方面発着列車をほぼ30分間隔とする。

考察
千葉県内の総武線沿線に住んでいる自分にとって、成田エクスプレスは12両編成(253系時代は9両編成もあったが)で走っているのが当たり前と感じていたが、近年は東京~成田空港間も6両編成の列車を時折見かけるなど、縮小傾向であった。おそらくは京成「スカイライナー」に所要時間でも料金でも勝ててないのが大きいのだろう。今回、「スカイライナー」や「アクセス特急」と競合しない新宿方面に重きを置いたことで、巻き返しなるか。

2-3. 早朝に熊谷~上野間の「スワローあかぎ」を設定

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7時台に上野に着く「スワローあかぎ2号」を熊谷始発で設定。それと引き替えに現在夕方に運転している「あかぎ10号」は運転を取りやめ、平日は全ての「あかぎ」を「スワローあかぎ」とする。

考察
スワローあかぎ」は他の通勤特急と異なり、今までは比較的遅めの時間帯(9時台)に着く列車しかなかったため、早めの時間帯を補強したものと思われる。少し前、大学からの帰りに赤羽で「あかぎ10号」を見かけたが、1両に10人も乗っておらず、この列車の今後が心配される...とか考えていたらこうなってしまった。

2-4. 京葉線増発

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平日の18時台に東京発西船橋行の列車を1本増発する。

考察
この列車は京葉線の車両で運行されるという噂があるが、仮にそうであればデルタ線の西側を京葉線の車両が走るのは初めてでは?

2-5. ACCUM追加投入

烏山線は全ての列車がEV-E301系での運行となり、男鹿線では秋田~男鹿間2往復でEV-E801系が導入される。

考察
ついに交流区間にも蓄電池電車が進出する見込みである。今後、JR東日本は非電化区間にどんな車両を投入するのだろうか?


支社単位の内容は次の記事で。