むつぬま雑学研究室新館

交通関連の考察記事を中心にいろいろ書いていきます。鉄道時々航空(予定)、2019年9月5日よりYahoo!ブログから移転。

6. 2017年ダイヤ改正について考察してみる(その5)

最後に、JR西日本在来線とJR九州についてです(JR四国は小変更のみ?)。
こちらはざっくりとではありますが...

4. JR西日本在来線

4-1. 平日も新快速12両編成へ

東海道山陽本線(JR京都・神戸線)の新快速は、土休日は全て12両編成となったが、平日は日中を中心に8両編成の列車が残っている。今回、これを12両編成とし、夕方の大阪始発など一部を除き、平日も米原~姫路間は終日12両編成での運転となる。

考察
併走する私鉄を所要時間で圧倒する新快速。その発展はまだまだ終わっていないようだ。必要な車両は、快速列車を調整して確保するのだろうか?
関西のJRは大阪環状線323系が12月24日から運行を開始するなど、まだまだ変化がありそうだ。

4-2. 可部線延伸開業

可部線は2003年に可部~三段峡間が廃止されたが、そのうち一駅分より少し長い区間だけ復活させる形で、可部~あき亀山間が延伸開業となる。

考察
廃止路線の復活、という話を聞いたときには、こういうこともあるのかと感じたが、今回、遂に実現する。この他にも、今回の広島支社の改正はいい方向のものが多く、少し前までの減量改正にはなかった明るさが感じられる。

5. JR九州

5-1. 特急「かわせみ やませみ」運行開始

JR九州11番目のD&S列車である特急「かわせみ やませみ」を肥薩線で運行開始。熊本~人吉間で1日3往復の運転となる。また、1往復が熊本まで乗り入れている「いさぶろう・しんぺい」も熊本~人吉間が特急となる。

考察
今年の改正で肥薩線から特急列車がなくなったが、わずか1年で従来以上に観光路線らしくなることとなった。「いさぶろう・しんぺい」も特急列車になることで、より観光列車らしくなるようだ。今まで週末を中心に「SL人吉」こそあったものの、毎日運転の観光列車がなかった肥薩線八代~人吉間に毎日運転の観光列車ができたのは、大きな評価点である。

5-2. 「DENCHA」本格導入

今年の10月から筑豊本線折尾~若松間(若松線)に1編成投入されたBEC819系「DENCHA」であるが、今回の改正に合わせて量産車が投入され、折尾~若松間が全てBEC819系による運転となる。また、福北ゆたか線区間にも一部乗り入れ、博多まで入る。

考察
JR東日本の「ACCUM」と合わせて、今回の改正は蓄電池車の量産車投入が大きな目玉の一つである。周辺には他にも非電化路線があるが、そこに投入されるかが気になるところである。一部では関門トンネルに投入、という噂も聞くが、下関駅構内が直流電化でJR西日本管轄であるなど、充電設備を設けるのが難しいので、さすがにないのでは?