むつぬま雑学研究室新館

交通関連の考察記事を中心にいろいろ書いていきます。鉄道時々航空(予定)、2019年9月5日よりYahoo!ブログから移転。

2. 2017年ダイヤ改正について考察してみる(その1)

12月16日(金)にJR各社やその直通運転先各社(関東では東京メトロ東西線・千代田線)から来年のダイヤ改正についてのお知らせが公表されました。
改正日は平成29(2017)年3月4日(土)です。いつもより1~2週間早いです。
全てを取り上げるときりが無いので、重要項目に絞って考察します。

1. JR北海道

今回のダイヤ改正の肝といってもいい部分です。僕は北海道行ったことないので写真はなしですが。
今年3月の改正では北海道新幹線開業や北斗系統の増発など明るい話題あり、普通列車や駅の大幅削減(駅は今回も削減されるみたい...)など寂しい話題ありといろいろと揺れるJR北海道。来年も揺れるようです。

1-1. 札幌~道北の特急列車を旭川で系統分離

製造から32年以上たつ183系0代を減らすべく、「スーパー宗谷3・2号」、「サロベツ号」(上下とも)が旭川稚内に、「オホーツク3・5・4・6号」が旭川~網走に短縮され、札幌~旭川は789系0代(元「スーパー白鳥」)による電車特急となる。
新列車名・使用車両は以下のようになる。
札幌~稚内(1往復)…「宗谷」(261系0代4両編成)
旭川稚内(2往復)…「サロベツ」(261系0代4両編成)
札幌~網走(2往復)…「オホーツク」(183系0代4両編成)
旭川~網走(2往復)…「大雪」(183系0代4両編成)

考察
情報を集めている限りでは、沿線では直通削減を残念とする声が多いようだが、今年の改正以降、北斗系統の増強のあおりで183系0代は「オホーツク」だけでなく「サロベツ」にも使われるようになり、車両不足があらわになっているようだ。その点を考えるとやむを得ないのだろう。むしろ、乗り換え時間を10分はとっても全体の所要時間がほぼ変わらないのは、気動車から一部電車になったのが大きいのだろうか?

1-2. 札幌~旭川の特急列車「スーパーカムイ」を「ライラック」と「カムイ」に分けて運転

元「スーパー白鳥」の789系0代が札幌~旭川間に投入されるが、現在「スーパーカムイ」で使用している789系1000代(普通車のみ5両編成、4号車がuシート指定席)とは異なり、6両編成で1号車の一部がグリーン車であるため、列車名を以下のように分ける。
789系0代使用列車(6両編成)…「ライラック
789系1000代使用列車(5両編成)…「カムイ」
※785系は「すずらん」のみの運用となる模様。
ライラック」については、1~2号車(「サロベツ」・「大雪」接続列車は3号車も)が指定席となる。

考察
789系0代がどのような形で転用されるかは気になったが、まさかのほぼそのままの形での転用となった。本数は1往復しか増えないが、半数強が6両編成の「ライラック」であるため、結構な輸送力増強であると感じた。余談だが、「スーパーカムイ」・「すずらん」はこれまで「L特急」であったが、今回の改正で普通の「特急」となる。これにより、「L特急」が残るのはJR東海だけとなる。

1-3. 「北斗」1往復を183系から261系に置き換え

「北斗19・6号」の車両を183系から261系に置き換え、「スーパー北斗19・6号」とする。所要時間は10分強短くなる。

考察
捻出された183系は、やはり道北方面で使うのか?
車体傾斜装置を使用していない261系で「スーパー」を名乗るのはどうなのか...と感じてしまうが、281系でも殆ど変わらない今では、仕方が無いのだろうか。

次の記事では、JR東日本の改正について、考察します。