19. 2019年ダイヤ改正について考察してみる(その1)
1. JR北海道
1-1. 青函トンネル内で160km/h運転開始、東京~新函館北斗は4時間切りへ
これまで140km/hに抑えられていた青函トンネル内の最高速度が160km/hに向上し、所要時間が最大で4分短縮される。これにより、最速列車の「はやぶさ5・11・38号」の東京~新函館北斗の所要時間は4時間2分から3時間58分となる。
1-2. 「スーパー北斗」に261系を追加投入、下り最終は千歳に停車
1-3. 「スーパーおおぞら」の停車駅を追加、石勝線普通列車は半減
18. 12月から中央快速線へ!? 209系1000番台のこれからの使われ方を考える
1. 209系1000番台のあらまし
1999年12月改正から増発に伴い2編成が運転を開始し、以来203系やE233系2000番台に混じって少数派閥での活躍を続けてきました。車両規格を地下鉄仕様とし、MT比を6:4としたことで加速度も向上しているのが特徴です。長らく他のJR車と運用は共通で、千代田線では東京メトロ06系や207系900番台に次ぐレア車両とされましたが、2016年3月改正でJR車の小田急線乗り入れと小田急車の常磐線乗り入れが開始。その対象のJR車はE233系2000番台のみとされたため、近年は小田急に乗り入れない一部の運用に限って使用されています。2018年に入り、常磐線各駅停車では発車メロディが車上メロディとなりましたが、これも209系1000番台は対象外で、この場合は従来の発車メロディが用いられます。その後、1編成が運用離脱し、現在は1編成だけが現役ですが、これも10月13日のイベント列車での運用で終了する見込みです。2. 現在209系1000番台が入りうる運用は?
- 平日→07K、19K、23K、27K、35K
- 土休日→27K、29K
3. 今後209系1000番台はどうなるのか?
4. 中央快速線での209系1000番台の運用は?
- 209系1000番台のパンタグラフ付きの車両の番号には、「◆」マークが付いていないので、トンネルがある高尾から西には入れないのでは?
- 209系1000番台には半自動スイッチが付いていないため、これに加えて青梅線にも基本的に入らないのでは?
- 平日→01T、05T、13T、15T、29T、35T、65T、73T、75T、83T、85T、01H
- 土休日→07T、11T、15T、21T、27T、55T、57T、65T、69T、73T
17. 「ホリデー快速富士山」の混雑について考える
1. 2018年3月改正における「ホリデー快速富士山」の変化
- 1編成の両数が6両から5両に減った
- これにより、「ホリデー快速富士山」の自由席は4両から3両に減った
- E257系は1両あたりデッキ1か所が基本なので、編成中のデッキの数が12か所から6か所に減った
2. なぜ「ホリデー快速富士山」は混むのか?
- いわゆる「乗り得列車」であるから
- 10両編成が当たり前の路線に5両編成を走らせているから
- 単純に停車駅が少なく、速いから
黒は快速電車、青は中央特快、緑は青梅特快(「ホリデー快速おくたま・あきがわ」を含む)、橙は臨時快速、赤は特急を示し、特急や全車指定席の臨時快速といった料金が必要な列車については、地色のほうを色付けし、特急も含めた臨時列車は斜体としています。なお、今回問題の列車である「ホリデー快速富士山1号」は、8:14発の臨時快速となります。
青梅特快がある立川はともかく、八王子では「ホリデー快速富士山1号」とその前の先着列車との間隔が20分も空いていることがわかります。この間の快速電車は新宿8:00発の特急「スーパーあずさ5号」や8:02発の臨時特急「(スーパー)あずさ53号」に抜かれ、あるいはその時間帯を避けて設定され、時間がかかって8:09発の青梅特快や8:14発の「ホリデー快速富士山1号」にも追いついてしまうのです。一方、もう一つの乗車券のみで利用可能な臨時快速である9:02発の「ホリデー快速ビューやまなし」については、前の先着列車との間隔が八王子でも8分あり、車両も215系10両編成であることから、「ホリデー快速富士山」ほどは混まないものと考えられます。なお、上りについても、八王子から新宿への1つ前の先着列車との間隔は、「ホリデー快速富士山2号」が15分、「ホリデー快速ビューやまなし」が11分であり、「ホリデー快速富士山」のほうが輸送力が小さいのにも関わらず、多数の乗客を引き受けざるを得ない状況となっている。
3. どのようにしたら混雑は緩和するのか?
16. 2018年ダイヤ改正について考察してみる(その1)
今年もこの時期がやってきました。今回の改正日は、平成30(2018)年3月17日です。
気になる点を考察していきましょう。
1. JR北海道
1-1. 函館~札幌の特急は全て「スーパー北斗」に、183系0代は全廃へ
2. JR東日本
2-1. 「はやぶさ」「あさま」増発、E2系「はやて」は下り1本のみに
2-2. 「スーパーあずさ」は全列車E353系に、E351系はどうなる?
2-3. 「エアポート成田」の愛称廃止、成田空港発と同じく通常の快速に
15. 2018年3月、小田急線が生まれ変わる!!(その4)
その4では、ロマンスカーについてです。
ようやくこれで説明が終わりそうです。
4. ロマンスカー関連
4-1. 朝9:30まで上りは新愛称、増発し平日の対象列車は全て海老名に停車
4-2. 平日夕方の運行パターンを変更、「メトロホームウェイ号」海老名に停車
4-3. 土休日の箱根湯本行き列車を増発、新型車両で新宿~小田原59分
4-4. 千代田線~江ノ島線ロマンスカーを土休日運転、まさかの大和通過
14. 2018年3月、小田急線が生まれ変わる!!(その3)
その3では、平日・土休日共通で日中時間帯の一般列車についてです。
3. 日中時間帯
3-1. 千代田線直通列車を「準急」に変更、土休日は増発も
3-2. 多摩線の「急行」を新宿発着に変更、棲み分けから競合へ
3-1項で前述した千代田線直通「準急」の新設に伴い、多摩線の「急行」は運転区間を新宿~唐木田に変更する。本数は毎時上下3本ずつを維持する。これにより、全時間帯において千代田線直通列車の多摩線内乗り入れはなくなり、「多摩急行」は種別自体がなくなる予定。
考察
多摩線では日中の「急行」も新宿発着となり、今回、一気に全時間帯において上位種別を千代田線直通から新宿発着にシフトさせる格好となる。これは言うまでも無く、京王相模原線から客を取りに行くことが目的のはずである。京王線に比べて少し運賃が高いのが気になるが、そこを所要時間短縮で埋められるかが気になるところである。さらに、多摩線内だけでなく、経堂、成城学園前、登戸、向ヶ丘遊園といった小田原線内での「急行」停車駅でも、新宿行きの上位種別が毎時3本から毎時6本(登戸は「快速急行」の新規停車分を合わせると毎時12本)に増加し、新百合ヶ丘までの小田原線内でも新宿へ速く、かつ乗り換えなしで行ける機会が増えることも見逃せない。
3-3. 日中時間帯まとめ
- 新宿~小田原「快速急行」1本
- 新宿~藤沢(~片瀬江ノ島)「快速急行」1本
- 新宿~唐木田「急行」1本
- 新宿~新松田「急行」1本
- 千代田線方面~向ヶ丘遊園「準急」1本
- (千代田線方面~成城学園前「準急」1本)
- 新宿~本厚木「各停」2本
以上に加え、これに接続する多摩線内、江ノ島線内、新松田~小田原の「各停」が運行される。但し、括弧内の列車・区間は土休日のみ運行される。
13. 2018年3月、小田急線が生まれ変わる!!(その2)
その2では、平日夕夜間時間帯の一般列車について見ていきましょう。
2. 平日夕夜間時間帯
2-1. 千代田線からの直通列車の大幅増発、「準急」は停車駅追加
2-2. 「快速急行」の大幅増発、多摩線でも運行開始
2-3. 夕夜間時間帯まとめ
- 新宿発「快速急行」3本(小田原行き、藤沢行き、唐木田行き各1本)
- 新宿発「急行」3本(小田原または新松田行き2本、藤沢行き1本、新松田行きは相模大野から「各停」)
- 千代田線方面発「急行」1本(伊勢原行き)
- 千代田線方面発「準急」2本(本厚木行き1本、成城学園前行き1本)
- 新宿発「各停」4本(本厚木行き2本、相模大野行き1本、向ヶ丘遊園行き1本)
- 千代田線方面発「各停」1本(成城学園前行き)
以上に加え、これに接続する多摩線内、江ノ島線内、新松田~小田原の「各停」が運行される。「準急」は新たに千歳船橋、祖師ヶ谷大蔵、狛江に停車し、新設される唐木田行きの「快速急行」の多摩線内の停車駅は「急行」同様となる。また、18時以降の下り「急行」は経堂を通過する。